当日は84名の皆様にご参加いただきました。
多くの方にご来場いただき、ありがとうございました。
半月の夜、月といっしょに星空を見上げてみませんか。
5月28日(日)の18:00には、ほぼ真南、あごを上げたくらいの高さに半月が昇っています。うっすらとですが、白く見えるはずです。
しばらくして日が落ちると、西にある一番星は金星。全天で太陽、月に次いで明るい星です。月明かりさえない真っ暗な夜には、影ができるとも言われています。そしてさらに時間が経つと、その左上に赤く輝く星、火星が見えてきます。金星の上にはポルックス、カストルの双子星。少しずつ空が賑やかになってきました。
北の空には北斗七星が見えます。そのひしゃくの柄のカーブを伸ばすと、うしかい座のアークトゥルス、乙女座のスピカに行き当たります。「春の大曲線」です。月と火星の間にある明るい星は獅子座のレグルス。獅子の前足にあたります。月の左上、獅子の尻尾にあたるのが2等星のデネボラ。デネボラ、アークトゥルス、スピカの三角形を「春の大三角形」と呼びます。
お月見というと満月が定番ですが、半月はクレーターを観察しやすく、満月とはまた違った表情を見せてくれます。望遠鏡を使った月の拡大映像もお楽しみください。
実施要綱
- 日時
2023年5月28日(日) 18:00~20:00
- 雨天の場合は中止します。
- 曇天の場合は雲に切れ目があれば実施します。
- 実施の可否は当日15:00以降にこのページをご覧ください。
- 場所
福生市立福生第三小学校 校庭
- 受付ののぼり旗を目印にしてください。
- 参加費
無料
- 参加申込
不要
- メールアドレス登録してくださった方には、当日15:00に実施可否のメールをお送りします。
⇒ 2023年5月半月講 メールアドレス登録
- メールアドレス登録してくださった方には、当日15:00に実施可否のメールをお送りします。
- お問い合せ先
まると
- 電話番号: 042-848-2245
- その他
- 小学生以下は大人の保護者の同伴が必要です。
- 感染症の拡大防止とイベント保険のため、受付にてお名前とご連絡先をいただきます。
- 自家用車での来場はご遠慮ください。
チラシ
いただいた個人情報について
いただいた個人情報は下記の目的にのみ使用します。
- 感染症拡大防止のため、自治体及び関係機関との連携
- イベント保険業務
ただし、ご登録いただいたメールアドレスは下記の目的にも使用します。
- 当日15:00に行う実施可否の送付
- 今後のイベント案内
- イベント案内が不要の場合は、登録ページのチェックボックスにてご指示ください。
データシート
地点情報
地点名 | 福生第三小学校 |
---|---|
緯度 | 35.7361° |
経度 | 139.3353° |
高度 | 126 m |
こよみ
福生第三小学校
日付: 2023年5月28日
出典: 国立天文台暦計算室 こよみの計算
事象 | 時刻 |
---|---|
日の出 | 4:28 |
月の出 | 11:48 |
月の南中 | 18:31 |
日の入り | 18:53 |
常用薄明の終わり | 19:20 |
航海薄明の終わり | 19:56 |
天文薄明の終わり | 20:35 |
月の入り | 24:41 |
※ 常用薄明: 太陽高度が -6° の時刻。屋外での作業に支障がない程度の明るさ。
※ 航海薄明: 太陽高度が -12°の時刻。水平線が見える程度の明るさ。
※ 天文薄明: 太陽高度が -18°の時刻。天体観測に支障がない程度の明るさ。
月・惑星の高度と方位
福生第三小学校
日付: 2023年5月28日 時刻: 19:00
出典: 国立天文台暦計算室 こよみの計算
天体 | 高度[°] | 方位[°] | 視半径[″] | 月齢 | 等級 |
---|---|---|---|---|---|
月 | 62.4 | 195.2 | 906.4 | 8.8 | |
金星 | 37.0 | 275.4 | 10.9 | -4.3 | |
火星 | 45.7 | 263.3 | 2.4 | 1.5 |
※ 惑星は地平線上の5惑星のみ表示。
コラム: 薄明
日が落ちるとすぐに暗くなるのではなく、しばらくは薄らと明るい状態が続くことにお気づきでしょうか。天文用語では、この状態を「薄明」と呼びます。
薄明が起こる原因は、大気中の空気の分子やチリによって太陽光が散乱されるためです(※1)。
人工的な明かりがなかった昔は、作業をするにしても太陽光がすべてでした。そこで薄明をさらに分類して生活に活用しようとしたのは自然な流れだったのでしょう。
とはいえ、明るさで定義するのは無理があります(※2)。前述の通り気象条件に大きく左右されますし、月の有無によっても変わります。さらに人の眼による明るさの判定では、個人差も加わります。
そこで天文学では、太陽の高度、つまり太陽と水平面が成す角度で「常用薄明」「航海薄明」「天文薄明」が定義されています(※2)。
- 常用薄明
- 屋外で日常的な作業ができる程度の明るさです。
- 「市民薄明」とも言います。英語の civil twilight の訳ですね。
- 江戸時代には「明六つ」「暮六つ」と呼ばれ、昼と夜の境界とされていました(※3)。
- 金星なら見えます。時間が経つとシリウスのような明るい星も見え始めます。
- 始めと終わりは太陽高度が -6° で定義されます。
- 航海薄明
- 六分儀で水平線が確認できるくらいの明るさです。
- 天文航法では星の高度を観測するのに、六分儀という望遠鏡と分度器を組み合わせたような器械を使います(※4)。水平線と星の間の角度を測りますので、「水平線が見える」というのは重要な要素なんですね。
- 1等星から2等星が見え始めます。
- 始めと終わりは太陽高度が -12° で定義されます。
- 六分儀で水平線が確認できるくらいの明るさです。
- 天文薄明
- 空はほぼ完全に暗くなります。
- 天体観測に支障がないことから、この名前が付いています。
- 月明かりのない真っ暗な状況では6等星まで見えます。
- 郊外とは言え、街の光がある福生市では4等星ぐらいが限界でしょうか。
- 始めと終わりは太陽高度が -18° で定義されます。
参考文献
※1 日本大百科全書 — 薄明
※2 国立天文台 暦Wiki — 薄明
※3 国立天文台 暦Wiki — 夜明と日暮
※4 国立天文台 暦Wiki — 天文航法
コメント
月は見れませんでしたが、幻日という現象を知れて、またそれを見れてラッキーだと知れて本当に嬉しかったです。
また、是非参加したいです。